知識が豊富になってきた患者

4月 29th, 2016

医師や看護師・薬剤師となって病院で働いていると、患者の知識の豊富さに驚かされることがよくあります。健康に対する意識が高まっていることに加えて、インターネットが広まったことで情報収集が容易になったことが、そういった状況を生み出している原因です。これによって、医療現場では病気に関して医師よりも患者の方がよく知っているという状況が生まれてしまうことがあります。医師は病気を取り扱う専門家なのでまだ知識が劣らなかったとしても、看護師や薬剤師ともなると、患者に圧倒されてしまうことも珍しくなくなってきました。そういう状況になってしまうと患者からの信頼を失ってしまうこともあり、現場では対策を講じなければならないような問題となってきています。
経験を積んでいくことによって、どういう情報を患者が持っているかということを知っていくことが可能であり、だんだんと対応できるようになってくるのは事実です。しかし、医療の進展も著しい速度で進行していることから、次々に新しい情報が広まっていきます。そういった情報に対して敏感になり、病院内で病気や医薬品についての情報を広めるということが重要でしょう。
それに加えて、自分の専門とする診療科で多い疾患については、暇を見つけてインターネット上で広まっている情報について検索する習慣をつけることが大切です。そうすることによって、患者がどのページを見て話を持ってきたのかということがわかり、冷静に対応していくことができるようになります。